• 【ワークハピネス 】吉村 慎吾

戦略的速読法

最終更新: 2020年8月7日

私の知識や知恵の源泉は「読書」です。大体1時間で1冊。日によってばらつきがありますが、多い日には4〜5冊本を読みます。「そんなに早く本を読んで本当に頭に入っているの?」と思われるでしょうが、5〜6時間かけて1冊の本を読んでいる人よりも、よっぽど本の内容を覚えています。


そこには戦略があります。今日は、速読なのに、本の内容をバッチリ習得できる読書法を伝授します。

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ビジネスで役立つ速読の戦略

その速読戦略とは、「一生忘れるべきではない知恵だけを探して読む」です。


例えば、不動産投資関連の本だとしたら、「出口戦略まで考えるのが真の不動産投資。売却価格が決まって本当の利回りが決まる。目先の利回りに惑わされてはいけません!」みたいな文章が知恵です。


では、どうやってこの知恵を探せば良いのか?そこには戦略的なステップがあります。

ステップは次の3つです。


1 この本で著者が最も伝えたいメッセージと論理展開を知る

2 この本から「得たい知恵」を決める

3 「得たい知恵」を探すようにパラパラ読む。


まず最短時間で、「この本で著者が最も伝えたいメッセージと論理展開を知る」必要があります。そのためには本を頭からいきなり読み出してはいけません。読む順番は以下の通りです。


①まず、著者の経歴を見る。

②目次を丁寧に読む。

③「はじめに」と「おわりに」を読む


①著者の経歴を見ると、その方の専門領域とポジショントークの仮説が立ちます。例えば、不動産投資の関連本でタイトルが「儲かる不動産投資の教科書」、著者の経歴がマンションデベロッパーから始まって、現在が不動産投資アドバイザーだとすると、木造アパートよりも、鉄筋コンクリートの賃貸マンション投資の利点を主張する論理展開になる可能性が高くなります。


次に②目次を丁寧に見ると、その著者の主張と論理展開が見えてきます。


③「はじめに」には大体、その著者の課題意識とこの本を書くに至った動機が書かれています。「おわりに」はこの本の「まとめ」とこの本からの知恵を生かした次のアドバイスなどが書かれています。


つまり、まず、①著者の経歴を見て、②目次を丁寧に読んで、「はじめに」と「おわりに」を確認すれば、一通り、この本の伝えたい事とその論理展開が分かるのです。

それでもまだこの本を読む理由があるとすれば「この本から得たい知恵」があるからです。


賃貸マンション投資の利点を主張する論理展開が分かっていてもこの本を読む理由は、「賃貸マンション投資の方が優れている具体的な理由や法則」が知りたいからです。あとはそこを探すようにパラパラと読むだけです。


次に、「木造アパート経営」を推す著者の本を読みます。そこでも「木造アパート経営の方が優れている具体的な理由」を探すように読みます。さらに「商業不動産投資推し」や「賃貸倉庫推し」、踏み込んで「ロードサイド店舗推し」などの著者の本を読むと不動産投資が立体的に理解できてきます。


様々な著者の知恵を総合して、あなたの価値観で抽出すれば、あなたにとっての有用な不動産投資の知恵が得られます。私の経験だと、この時点で大抵の不動産業者の人よりもあなたの方が知識や知恵で優っている可能性が高いです。


しかるのちに、不動産業者の方と会って話をすると、本当に聞くべき価値のある質問ができます。営業トークの中の嘘や誇張も見抜けます。本当に良い業者と出会えば流通していないお得情報をくれたりします。


さらに勉強を「金融資産投資」へと進めていくと、あなたにとっての資産運用の知恵と成功法則が得られます。


この本から得たい知恵に当たる金言を見つけたら、そこはパラパラを止めて何回も咀嚼するように読みます。これによって、たった1時間の投資で、一生忘れない知恵が手に入るのです。


経営関連の本だと、「現代経営の父・マネジメントの発明者」と呼ばれたピーター・ドラッカーの著書は金言に溢れています。ドラッカー「企業の目的は、マーケティングとイノベーションによる顧客の創造である」や「マーケティングの目的は、セールスを不必要にすることだ」等の数々の知恵は大いに私を助けてくれました。


現在52歳。経験だけで知識を得ていたら、幅広い領域のコンサルティングやアドバイザーはできません。大量の読書で経験不足を補えば、初心者領域での実戦でも失敗を防ぐことができます。


どんなテーマでも関連本を数十冊読めば、その産業の専門家の人と対等にディスカッションができるようになります。新しい領域を手がけるときには、必ずそこに関連する本を数十冊は読みます。


私は人材派遣業界に金融業界の成功セオリーを投入して起業・上場しました。専門領域が多岐にわたるとイノベーション力が高まります。AIやロボットが最も苦手なイノベーション力を高めるために、戦略的な速読で専門領域を増やしていくこと、おすすめです。


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