• 【ワークハピネス 】吉村 慎吾

ショックからの回復

人が事故で身体に障碍を負ったり、離婚や失業等のショックを受けた時、どのように現実を受け止めて回復してくるのか?様々な学者によってプロセスが定義されていますが、一番有名なのは米国の心理学者、フィンクが提唱した「危機モデル」です。

ショックを受けた人は次の4つの段階を経て現実に適応していきます。


1 衝撃

2 防御的退行

3 承認

4 適応


衝撃を受けると、気が動転し、パニック状態になります。

次に、受け入れがたい事態に対して、「これは嘘だ!」、「何かの間違いだ!」と現実逃避をして逃げ込みます(防御的退行)

やがて、これは動かし難い現実であると確認すると、自分の過去の行いを後悔したり、他人に対して怒りを抱いたり、、、悲しみに沈み、よくうつ状態となります(承認)

そして、悲しみや怒りを十分に発散させると、現状を受け入れ、新しい自己イメージを確立して浮上してきます(適応)


人間はショックを受けると深く沈み込みます。そして、十分に落ちると底を打って浮上してくるのです。

この人間の回復のプロセスを知っていることは、生きる上でとても有用です。

自分に降りかかった衝撃的な事件。取り返しのつかない出来事。ただただ苦しんで絶望していく中、人間の回復サイクルを知っていれば、自分を信じることができます。どんな困難でも、どんな試練でも、人間は必ず受け止めて「底を打って浮上してくる!」と信じていれば、ショックによって落ち込んでいる中で「空けない夜はない」と、希望を見出せるかもしれません。

余命宣告を告げなければならない医師、リストラを告げなければならない経営者等、人に対して衝撃的な事実を告げなければいけない職業の人にとってこの知識は必須です。

共感力が強ければ強いほど、辛い宣告を告げる人は苦しみます。人間の回復プロセスを知っていれば、自身の精神状態を安定させて適切にサポートすることができます。


会社の重要な方向転換をする時も、社員一人ひとりの中で、この回復プロセスが働くことがあります。会社の戦略変更等によって行動の変革を迫られることは多くの従業員にとってショックな出来事です。

だからといって、一人ひとりの感情に配慮しすぎては変革は実現しません。経営者が勇気を持って変革へ舵を切らなければならない時、支えとなるのが人間の強さを信じる気持ちです。


私たちワークハピネスがコロナ禍によって100%テレワーク&オンラインカンパニーへと変化できたのもこの人間の回復プロセスを信じていたからです。


「人間の強さ」、「自分の強さ」を信じて、不確かな未来を恐れることなく進んでいきましょう。


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