- 【ワークハピネス 】吉村 慎吾
モチベーションを上げる技術
最終更新: 2020年9月16日
どうやったら人のやる気が上げられるか?
簡潔に説明できます?
古典的には「アメ(報酬)とムチ(罰)」ですけど、現代の若者は「アメ(報酬)とムチ(罰)」では動いてくれません。
今日は、非常に重要なのに意外と実行されていない、どんな人にも通用する効果的なモチベーション向上法をお伝えします。
ポイントは「具体化」と「感覚化」です。
では、一番簡単な事例で体感してみましょう。
目の前に、「お鮨の中トロ」を想像してみてください。
「まぐろの中トロ」どんな色をしていますか。具体的に想像してください。
脂が綺麗で照り映えている鮮やかなピンク色の中トロ。
イメージできました?
…
では、掴んで一口で食べてみてください!
…
食感は?とろけました?
…
口の中にどんな味と香りが広がりました?
…どうでしょう。お昼前で、お腹が空いている人はよだれが出たのではないでしょうか?
一方で、生ものが嫌いな人は、嫌な気分になったかもしれません。「具体化」と「感覚化」を進めると、「やりたい(食べたい)!」「やりたくない(食べたくない)!」が明確になります。
「お寿司を食べる」という漠然としたイメージではなく、具体的に「中トロ」を食べて、五感で味わうとモチベーションが大きく上がるのです。
私たちがランチで何を食べるか?選ぶ時、実は毎回、この「具体化」と「感覚化」をやっています。
お昼が近づくと、今日は何が食べたいか?を考え出します。外に出て歩き始めて、「さんまの焼き魚定食」が目に入ります。次に「唐揚げ定食」。もう少し先に「つけ麺」の看板。それぞれ具体的な映像が浮かんできて、同時に食べたときの感覚を味わっています。そして「今日はつけ麺の気分!」と感じ、つけ麺屋の扉を開けるという行動を起こします。
私、数年前、巷で話題のパーソナルダイエットジムに行き、数ヶ月で10数キロの減量に成功しました。初回セッションの内容は肉体のトレーニングではありませんでした。1時間、まるまる目標体重をクリアした時の「具体化」と「感覚化」。
・目標体重をクリアしたらどんな自分になっていますか?
・どんな服を着こなしていますか?
・周囲はあなたをどのような目で見ていますか?
・痩せたら何か挑戦したいことはありますか?
・痩せたらどんな気分で毎日過ごしていますか?
こんな質問に延々と答えていくのです。
私が、質問に答えられないと「そんな状態ではトレーニングはスタートできません!」と怒られてしまいました。達成後のイメージを「具体化」して「感覚化」することは「急がば回れ」で大変重要だと実感しました。
人が目標を実現するためには、実現した時の「良い気分」を2回味わう必要があります。計画時に目標を実現した「良い気分」を味わい、その「良い気分」をもう一度味わいたいから、実現に向けて努力を始めるのです。オリンピックのメダリストは、毎日、メダルを獲得した時の感動をイメージして、今日も辛い練習を乗り越えています。
これは、仕事の目標に関しても一緒です。成し遂げたい目標を「具体化」する。ここまでなら目標管理面談等で上司と話合っているかも知れません。
しかし、ほとんどの人が実行していないのは「感覚化」。その目標が達成した時の「良い気分」を味わうのを飛ばしています。「成功」という抽象的な概念ではなく、「売上で1番になる!」のような具体的な目標が重要です。さらに1番になった時の「良い気分」の「感覚化」を深める。
「達成したらどんな気分?」
「周りからどんな言葉が聞こえてくる?」
「表彰式で何が見える?」
「周囲の評価がどう変わる?」
「来年の自分はどうなっている?」
達成した時の状況を五感でしっかりと味わうとモチベーションが大いに高まります。
自分自身、部下や子供のモチベーションを高めるために「具体化」と「感覚化」、是非意識してみてください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
★メールマガジン「突然ですが、オフィス捨てちゃいました」★を毎週お届けします!
メールマガジンはじめました。月曜日にまとめて先週のブログ記事をお届けできます。1週間の内容をまとめて見返せますので、とても便利です。ご登録はこちら!→ https://bit.ly/3dkYGSZ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■サービスページ
確実な変化のためのサポートができるサービスをご用意いたします。
■セミナーページ
最新のトレンドや事例を踏まえたセミナーを行っております。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ワークハピネスでは、テレワーク時代の人材育成や組織開発の支援をしています。様々なプログラムがございますので、お気軽にお問い合わせください
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー