- 【ワークハピネス 】吉村 慎吾
カルチャーが会社を前進させる
ワークハピネスの前身であるエスプール総合研究所、創業期の話です。
製薬会社の採用イベントで使うMR業務体感ゲームの製作のため、カードゲームやボードゲームをたくさん買い込み、エスプール日本橋本社の片隅で真剣に遊んでいました。
「何がそんなに面白いのか?」
「このゲームはどうしてこんなに興奮するのか?」
そこが解明できれば私たちが作る製薬会社のMR体感ゲームの大きなヒントとなります。
私たち自身が本気にで楽しまないとそのゲームの実力は測定できません。
大きな声でワイワイ、ガヤガヤやってたある日、他事業部の社員から「いいなぁ。遊んでればお給料がもらえる人たちは」と嫌味を言われました。
エスプールの本業である人材派遣業は規律が重要です。スタッフを時間通りに派遣現場に派遣するのが仕事です。遅刻すればクレームとなります。時間を守る、約束を守る、ルールを守る等の規律を重視する事が安定的な売上をつくる上でのベースとなります。
一方で「金塊を掘るゲームでリーダーシップを学ぶ」というユニークな手法でクライアントから高い評価を受けていたエスプール総合研究所で重視されるのは「創造」、「ユニーク」、「楽しむ」という価値観です。
チームが成功するためには、求められている価値観にメンバーが染まる必要があります。一つの価値観に染まると、時に偏見が生まれます。自分たちが大切にしている価値観と異なる価値観を目にすると不快になるのです。
これはまずい。お互いの事業にとって良くないと思い、エスプール総合研究所を家賃の安い新橋の雑居ビルの1室に移転させました。
”ワンフロア、ワンカルチャー”
トイレが1つしかない汚い事務所でしたが、ここで大いに笑って楽しんで、斬新な企画を次々と世に生み出していきました。
現在の私たちの主力商品である”劇場型ラーニング〜ワクワク冒険島”シリーズが生まれたのもこの新橋の雑居ビル時代です。
「組織は戦略に従う」という言葉がありますが、組織とは企業文化=”カルチャー”のことです。
その事業と戦略にフィットしたカルチャーを醸成しなければ成功はおぼつかないのです。
一方で一度カルチャーが出来上がると
「戦略はカルチャーに従う」ようになります。
自社のカルチャーで運営できる事業や戦略が自ずと決まってきてしまうのです。
新規事業開発のコンサルティングで私が最も重視してアドバイスするポイントもカルチャーです。
人命に関わる重要な製品を作っている会社では、失敗が許されないので慎重なカルチャーが支配的です。
一方で新規事業の立ち上げには失敗を恐れないカルチャーが必要です。
この場合、本社の片隅で新規事業を立ち上げるのは困難です。
本社から遠く離れたオフィスにチームを閉じ込め、ワイワイ、ガヤガヤやらせる事で成功に近づきます。
魚は水のありがたさがわからないように、自社のカルチャーも外から眺めなければ見えてきません。
組織開発の外部コンサルタントが活躍できる理由がここにあります。
事業の成功に必要となるカルチャーを特定し、意識的に育てることでスムーズに成功してください。
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