- 【ワークハピネス 】吉村 慎吾
テレワークで退化していく会社
最終更新: 2020年7月27日
テレワークが始まり、「部下がさぼってないか?心配」という声がちらほら。
そんな会社は社員のPCでの作業時間を遠隔監視するツールを導入しているとか。経営学の世界で有名なマグレガーのXY理論をご存知ですか?
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X理論とY理論の特徴
簡単に説明すると、X理論は「性悪説」で、「人は怠惰な生き物」という考えがベースです。そのため、人事方針は「サボれない仕組みを作ることが重要」とみます。
具体的な施策として、監視カメラ(ある回転寿司チェーン)や、PC遠隔監視ツールを使います。(テレワークで増加中?)
その反対がY理論で「性善説」にもとづいています。「物理的・精神的安全性が満たされたら人は貢献、挑戦、創造に向かう」と考えます。人事方針は「従業員を信頼して任せる」です。具体的な施策は「時間、行動管理無し」です。
マグレガーによれば、どっちが優れているという話ではありません。適した環境があるだけです。
発展途上国で貧困層が多い社会環境や、時間生産性で測れる作業にはX理論が適しています。
先進国で、時間で測れない創造的な仕事が中心の仕事内容にはY理論が適しているとなるわけです。
人間がロボットに勝てる仕事とは
中国企業を見ていると、昔はX理論的な人事が多かったですが、最近は多くの会社がY理論に移行したように見えます。ホワイトカラーの仕事でさえAIとロボットが奪っていく時代、
人間に残される仕事は新製品や新サービスの企画や業務プロセスの改善等、いずれにしても創造的思考を必要とする仕事だけです。さらに、コロナ禍により、私たちは今から前例のない未踏の原野を進むことになるのです。
創造的思考と時間管理は相性が悪いです。アイデアはいつ浮かぶのか?それは散歩中だったり、週末にお風呂に入っている時だったりします。信頼されれば人間はその信頼に応えたい!信頼されている仲間に貢献したい!と思います。
寝ても覚めても課題を突破するアイデアを考え続け、寝てる最中に海馬が雑多な情報を整理し、夢の中で答えが出たりします。TVをぼーとして見ていて、ふとしたシーンから突然アイデアが降ってくることも。
PC遠隔監視ツールを導入している企業は、環境への適応という観点で完全に間違っています。自ら進んで退化の道を選んでいるのです。テレワークを成功に導く最も重要なポイントは人間の本質を信じること。
物理的・精神的安全性が満たされたら、人は貢献、挑戦、創造に向かうのです。
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